【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その2)
先日の記事の続きです。
人事担当者は、不採用の理由を聞かれても決して答えません。
それは、こういうシチュエーションになる可能性があるからです。
応募者:
「なぜ私が落ちたのですか?」
採用担当:
「当社で即戦力として活躍頂くには、あなたは○○系の経験が不足されていたので、それが理由です」
応募者:
「じゃあ、○○系の経験を積んだら、採用して頂けるわけですね。」
採用担当:
「・・・・・」
つまり、何が不足していて不採用だったかを伝えるということは、その点が解決すれば、採用される、と応募者が捉える可能性があるからです。
え、そうなんじゃないの?と思われるかもしれません。
そうじゃないんです。今、その状況下で、その点が解決されていないと意味がないんです。
この例みたいに、単純なスキル不足なんかが理由で、本当にそれが満たされれば採用してもいいな、という状況なのであれば、数年後に採用、ということはあり得るかもしれません。仮に、その会社がまだその事業を手がけていれば。仮に、その職種でまだ人材不足であれば。仮に、そのスキルを満たした使える人材が他に出てきていないのであれば。
採用においては、タイミングや職場側の状況もかなり大事です。
スキルは足りないけど、人柄が部署の雰囲気に合いそうだし、年の頃も丁度いいし、採用しちゃうか!今年あの部署、新卒入れられなかったんだよな!
という場合もあるし、
スキルは悪くないんだけど、ちょっとモノの言い方が上から目線で、うちの常連顧客とはあわないだろうなあ。おまけにあそこの部署の上司と相性悪いだろうなー、さらに希望年収ちょっと高すぎだし、同じような仕事をやってる他の社員と釣り合い取れないんだよなー、・・やっぱ、不採用にしとこ。
という場合もある。
要するに、不採用の理由を言ったところで、「その不採用の原因を排除できたら、採用する。」と約束できない上に、「面接ではアピールできなかったけど、本当はそれもできます。」なんて言われたりしたらキリが無いし、しつこいようだけど、人事担当者は、不採用の理由を聞かれても決して答えません。
この話題、次回も続く。
【続き】
【これだけはやめておけ】不採用の理由を聞く(その3)
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