【面接官の心得】自分より優秀な人は判断できない
棚からボタモチ、ということわざがありますが、今日の話題は、「棚の上にあるボタモチは見えない」という話です。 面接官をやっていると、 かなりの確率で「よくわからない人」が出てきます。ストレートに言ってしまうと、優秀なのかそうでないのかわからない、という意味です。 こういう「よくわからない人」というのは、不合格にしてしまいがちなのですが、ここでひとつ、考慮に入れておかないといけないことがあります。 それは、その人が 自分に比べてずば抜けて優秀 であり、だからこそ、 自分にはそのスゴさがわからない のかもしれない、という可能性があるということです。 まさしく、自分の背より 高いところにあるボタモチ は見えないのです。 自分より年齢が上であったり、社会人としてのキャリアが長かったりすると、「あ、この人は自分より高いレイヤーで仕事をしているんだな、だからよくわかんないんだな。」ということがすんなりと納得いったりします。 難しいのは、自分とキャリアが同じくらい、もしくは自分よりキャリアが浅くて、かつ自分とは違うタイプの人だったりする場合です。 まあ一般論になってしまうわけですが、私が今まで知り合った人の中で、本当に本当に優秀な人というのは、わりとどこか変わっている人が多いように思います。常人とネジが多少違っているとでも言いましょうか。 常人とのネジのズレ具合にもよりますが、必ずしも、こういうずば抜けて優秀な人達が、面接が得意かというとそうでもないのです。 ちょっと性格的に変わっていたり、経歴が変わっていたりすると、その分、誤解されやすく、警戒されやすいからです。 応募者の立場に立つならば、「面接官にわかるようにアピールせよ。」ということに限るのですが、 面接官の立場に立つならば、「この人よくわかんね。」と思ったときには、 この人は実はものすごく優秀で、 その優秀さを自分が理解できていない のかもしれない、という真摯な姿勢を大事にしてほしいと思うわけなのです。 【関連記事】 【面接官の心得】一緒に働きたいか 【 新卒・キャリア】雇ってもいい理由とダメな理由