【心の問題】うつからの復職時に部署を変えるには
うつ関連の記事を書くと、場合によっては読んでくださっている方に不愉快な思いをさせることもあるかと思うのですが、過去ログを読んで頂ければ私のスタンスはわかって頂けると思うので、気にせず書いてみることにします。
何度か書いたことがありますが、人事担当者は、
うつからの復帰社員の部署を変えるのを嫌がる 傾向にあります。
もちろん、ちゃんとした企業の場合にはそんなことはないのでしょうが、忙しい会社、常に仕事がたんまりある会社、殺伐とした会社、うつ病に理解のない会社では、そうなりがちです。私自身、自分が経験した企業と付き合いのある人事担当者達から聞いた程度の話でしかありませんが、喜んで部署を変えてくれる会社は少数派でしょう。
さらに、本人をうつ状態に至らしめた原因ではないかと思われるような上司に限って、本人の異動を承諾しなかったり、休職中のその社員とコンタクトを取りたがったりするケースもあります。
本人の口から自分自身に対するネガティブな意見が発せられるのを恐れての保身なのでしょうが、本人が「○○さんとは連絡を取りたくない」と言えずにいると、ますます状況は混乱していきます。
本人は、異動を前提に復職したいけれど、上司は「うちの部署でもともと働いていて、病気もよくなったから復帰するわけだろう。当然、うちの部署に復帰すべきだ」と主張する。人事担当者はそもそも、異動させることにあまり乗り気ではない、というわけです。
保身に走った上司ではなくとも、自分自身や部署の状況に原因があって、社員がうつ状態に陥ったということを認めたがらないケースもあります。
こんな時のために、何にせよ、自分がうつ状態に陥ったきっかけ を客観的事実として語れるようにしておくことが重要です。勤怠状況や、仕事の状況をあらわすメールのやりとり、自分のメモや日報のようなものでも構いません。
「ほら、こんな状況だったんですよ。」ということが説明できると、その状況が改善していない限りは同じ部署に復帰することはできない、ということについて説得力がぐんと増しますし、場合によっては人事としては「これを持って労基に駆け込まれたらどうなるか」という考えが頭をよぎらずにはいられませんので、交渉を優位に進められる可能性があります。
もしあなたが休職中だとして、周囲の人達が親身になってくれる人ばかりだったとしたら、それはものすごくラッキーなことなのです。
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初めまして、最近このブログを発見し楽しく読ませて頂いている者です。
返信削除求職者以外にも無職者や心の問題について取り上げている所にとても感心しています。
私自身、前職で非常に不可解な経験をして復職に大変手間取ってしまったので共感できる記事が沢山ありました。
実はその不可解な経験について元人事担当者様にお聞きしたいことがあるのです。
とても主観的な上、愚痴のようなものでもあるので気軽に読んでお答えして頂ければ、或いは下らないと切り捨て無視しても構いませんので書かせて下さい。
新卒で入社した会社なのですが、面接の時は好感触であり社長も人柄が良さそうであったのでそこで働くことに決めました。
現場で行う作業が多い仕事なので二日と経たずOJTを兼ねて上役の後に着いていって仕事を覚えることになったのですが、その上役に対して、私は私なりに元気よく挨拶したつもりでした。
しかし、その上役は私を一瞥しただけでした。
(ひょっとしたら私が聞こえないだけで挨拶を返してくれたのかもしれませんが)
その後、現場に着き一緒に仕事するために協力会社さんやお客様に挨拶して頑張ろうと思い上役の後ろで紹介されるまで待っていました。
しかし、上役は紹介どころか、自分を見もせず自分の仕事に取り掛かりました。
(ひょっとしたら、自主的に自己紹介を促して顔を覚えさせる配慮だったのかもしれません。
お昼休みに自主的に自分から挨拶しました)
その後、上役と殆ど会話も無いまま三日過ごし本社に戻ってOJTの報告書を書きました。
その後、仕事を辞めるまでの三ヶ月、何もないデスクの上で何も仕事をしないまま過ごしてました。
何を言ってるのか わからないと思いますが 自分も何をされたのかわかりませんでした。
催眠術とか超能力などではなく事実として、その後現場に連れて行って貰えず、仕事が全然わからない状態で仕事を見つけようと右往左往してました。
他の社員も殆ど自分と関わろうとしませんでした。
前に紹介されてた記事で「流れ作業は気が狂いそうになる」という記事がありましたが何もしないで8時間座りっぱなしでいるのはもっと気が狂いそうになります。
いえ、気が狂って過呼吸になり病院に行きました。
端が擦り切れた「社会人のマナー」「電話応対の基本」などの本が無ければもっと早く気が狂ってたでしょう。
結局、会社を辞めて、この経験がトラウマとなり社会復帰がかなり難航してしまいました。
私がお聞きしたいのはこの会社が一体なにを求めて私を採用したのかということです。
新卒がすぐに戦力になる存在ではないと理解してますが、何故、戦力になるチャンスすら貰えない状況になるのかというのが知りたいのです。
元人事採用担当者様の主観で良いので、答えてくれたら幸いです。
長文大変失礼しました。
>匿名さん
削除コメントありがとうございます。
拝見致しました。
うーん、なんとも腑に落ちない状況でいらっしゃったと思います。
おそらく今でも、「なんで??」という疑問で頭がいっぱいだと思います。
なぜそういう状況だったのかは私にもわかりませんが、ありえるとすると、「現場への同意のないまま、社長が新卒採用を決めた」ことが原因かもしれません。
例えば、現場の上役の方は「経験者が欲しい」と言っていたが、社長は「いい人材だから」という理由で、あなたを採用したとか。
社長としては、そこまで深く考えずに、「この子いいな」と採用して、あとは現場で面倒を見てもらおうと思っていたが、現場では新卒を育てる余裕などなくて、ただでさえ激務な中で、即戦力が来ると思っていたら新卒の社員がやってきた…みたいな。
想像は尽きませんが、あなた自身にはほとんど落ち度はないだろうことは想像できます。(まったく、と言っていいのかどうかはわかりませんが。)
もし現場とのコンセンサスがなかったにしろ、採用した事に対しては責任を持って誰かが面倒を見るべきだし、仮に自分が納得していなかったとしても、今目の前にいる新入社員を指導をすべきだっただろうと思います。
そんな理不尽な状況の中で、よくぞ3ヶ月間も耐え抜かれたと思います。「なぜ?」という疑問は横にそっと置いておいて、まずはその事を誇りに思ってください。
こんにちは。初めて投稿させていただいています。
返信削除現在、うつ状態により、休職7か月目になる者です。
健康管理係の面談時の対応につき不信感を抱き、休職することにより病状が悪化したのではないかと思っているのですが、どうしても考えが主観的になりやすいので、違う視点からのご意見がいただければと思い投稿させていただきました。
以下が大まかな経緯となります。
今年2月初旬から休職をしているのですが、発症原因が他県になじめなかったことに加え現在所属の課にあるため、治療もできる地元に近いところで復職ができないか健康管理係に申し出ました。
ところが、現在8月末に至るまで、原則復職は現在の所属部署に限るの一点張りで、休み続けるか、元の課に戻るかの選択肢しかありません。私自身は早く仕事をしたいと強く思っています。
面談時の対応の詳細は以下のとおりです。
・2月の休暇取得申し出の際、こちらが不安定な精神状態であったにもかかわらず、圧迫するような態度をとり、「休暇について説明しますので、聞くだけ聞いといてください」と言い、こちらの様子はまったく気にせず事務手続きのみを済ませたこと。
・その後、両親と健康管理委が面談した際、両親からの、職場の悩み等を話す相談相手がいなかったという意見に対し「友達は自分でつくるもの」、
また、地元が他県であったために慣れた土地で働きながら治療をしたいという意見に対し「就職は他県でするもの」と発言したこと。
・産業医からも提案のあった異動に対し、復職の際の異動が可能かどうか再三にわたる質問に対し健康管理係からの回答がなかなか得られなかったこと。
さらに、やっと得た回答は「医師の提案した異動推進は誤りであったし、その点、医師も納得した」という言葉であったこと。
・5か月ぶりの主治医との三者面談で、「なぜ、みんなは普通に県外からきて普通に働いているのに、あなたにはどうしてそれができないの?」という病気に対する根本的理解を欠いた質問に対しつい感情的に「普通の状態ではなく、それができないから今休んでいるんです!」と答えたところ、私を無視して「先生、こんな状態ですよね?どうですか?」という人を馬鹿にするような態度をとったこと。
以上のことにより、彼に強い不信感を抱くに至りました。
私は、健康管理係にあたかも、それが嫌なら復職しなくてよい、もうやめろと言われているように感じ、落ち込みが激しくなり、彼に嫌悪感を抱き、さらに同じ職場に戻りたくないと思うようになりました。
ネット上でもいろいろな方の状況をみていて、私などまだいいほうだと感じてはいますが、このような人物が大きな組織の中の国家公務員の健康管理係をやっていると思うとなんとも哀しい気分になります。
最後に国家公務員であることをあえて記載させていただきました。
もし、よろしければご意見いただけますようよろしくお願いいたします。
>匿名さん
削除コメントありがとうございます。
文章で頂いた内容を拝見してのお答えになりますので、必ずしも状況を正確に把握した上での回答ではないことをご承知おきください。
頂いた内容を見て、感じた事を以下に記載します。
・健康管理係の方は、現在の職場のルールを変更してまであなたを復職させたいとは思っていない。
この1点につきると思います。
公務員でいらっしゃるとのことですが、職場の中には色々なルールがあると思います。記載されているように、復職の際には休職した職場に復帰する、というのが、主にこれにあたります。
こういうルールは、一般企業でも設けているところは多いと思います。企業としては「休職すれば楽な職場へ異動させてもらえる」という風潮が広まると困るからです。
>「あたかも、それが嫌なら復職しなくてよい、もうやめろと言われているように感じ」
その方の真意はわかりませんが、つまり「慣習を逸脱してまで積極的に復職させたいと思っているわけではない」、ということなのではないかと思われます。
匿名さんが、その健康管理係以外に頼れる人が他の職場にいればいいのですが…。
なので、その方の発言に一喜一憂しても仕方がありません。嫌悪感・不信感を感じるのは、相手を頼りにするしかない状況の裏返しだと思いますので、まずはその相手に期待しないことが一番です。
こうなったら、さっぱりと辞めてしまうのも一つの手ではありますが、しかし、それももったいないので、どうにか復職するためのきっかけとしては、まずは事情に詳しいどこかの組織に相談するという手段もあります。
不勉強で申し訳ないのですが、国家公務員の方の労務問題は労働基準監督署の管掌ではないと思いますので、加入されている健康保険の労務問題相談窓口等に相談してみるのもいいかと思います。
公務員の労務問題に詳しい方に相談できれば、その健康係の対応が一般的なのか、もしくはその担当者固有のものなのかがわかり、対応方法がわかるかもしれません。
イヤな意見かもしれませんが、復職をするためには、まずはいったん、その健康管理係の言う通りにするしかないかもしれません。
復職を希望されているのであれば、プレッシャーに負けずにまずはなんと言われようと復職すること。休職期間が長引くと、規定によりその年数で自動的に退職扱いになります。(年数は組織によるはずです)
まとまりませんが、まずはご自身が気持ちをしっかり持つ事が重要です。気張りすぎずに、気楽に徐々にペースを取り戻して行ってください。
ご丁寧なご返信、ありがとうございます。客観的なご意見、大変参考になりました。
削除以前の部署で私の上司だったかたが一人、現在の健康管理係兼総務課長の上にいるので、その方からもご意見をいただいてみようと思います。結果は同じかもしれませんが・・・
。
確かに、会社のルールがありますからそこにいる限りはまずは従うべきですよね。
これ以上、休職が延びて余計に身体を壊すより勇気をもって復職したいと思います。
貴重なご意見、本当にありがとうございます。またいろいろと参考にさせていただきます!